ブログ、SNSやYouTubeを見ていると「付属のキットレンズは売って50ミリ単焦点レンズを買おう」とたまに見るのですが、まずはキットレンズを使いこなそうというのが私の考えです。
アマチュアフォトグラファーの端くれの意見ですがつらつらと書いていきます。
キットレンズとは?
店頭やネットショップでボディとセットで販売されているレンズのことです。
よくキットレンズは使うな、もし買ったとしてもヤフオク等で売って撒き餌レンズの単焦点50mmを買って使ったほうが良い」とか言われています。
なぜそう言われるのか
写りが良くない、暗いレンズ、歪みが酷い、パープルフリンジが出やすい等々。
他にも背景がボケないからキットレンズは使わないで単焦点レンズにしなさいと言われますが、シャッタースピード、絞り、ISO感度の「露出の三角形」を理解していないから。
またレンズ云々よりもまずはどうやったらうまくなれるかを考えたほうが良いです。
さらに単焦点をおすすめしている人は距離を足で稼ぐ方法を知っている「上手い人」なんです。
キットレンズは便利
まずズームが出来ること。
大抵のキットレンズはフルサイズ換算で24−70mm、または23−105mm。
これって便利じゃないですか?
自ら動かずに焦点距離を選べるんです。
さらにコスパが良いのも利点。
ボディ単体、レンズ単体で買うより安いからです。
旅行の時にレンズ一本で済む
旅行の時はできるだけ荷物は減らしたいものです。
今はiPhone11Proのように広角、標準、望遠の3つのレンズがある時代。
ですがせっかく一眼カメラを持っているならもっと使いましょう!
大きいディスプレイや大きくプリントした時の画質が全然違います。
24−70mm、または24−105mmのレンズ一本あれば充分です。
キットレンズでもボカせますよ!
明るい場所でズームをいちばん望遠側にして、被写体と背景を離して撮ってみてください。
背景はボケます。
スマホのカメラの進化が著しく「ポートレートモード」があったりしますが、せっかく買ったレンズです。
使い方次第で重宝しますよ。
絞り開放主義からの脱却
絞り開放主義から脱却すれば、キットレンズが凄〜く便利になります。
絞りを開けると綺麗なボケを出す事が出来て、初心者の方は撒き餌の単焦点って凄い!
と思うでしょう。
私もその一人でした。
しかしある程度経験を積んでくると絞り開放でモデルさんをアップで撮った時に気づく事があるんです。
眼以外がボケすぎる
そうなんです、ポートレートの場合、基本は近い方の眼にピントを合わせます。
SONYやCanon、Nikon、富士フィルム、オリンパス、パナソニック各社が、
「瞳AF」「動物瞳AF」をこぞって採用してますよね。
話は少しずれましたが絞りを開けるとピントが浅くなるんです。
モデルさんの眼以外がぼんやり。
特に男性を撮影するときは絞ったほうがかっちり、かっこよくなります。
また女性もメイクや髪の毛のディテールがはっきりしてよりビューティーに。
スタジオで撮影するときは絞る
スタジオでストロボを使ったライティングの撮影時には背景をボカす必要がないのでF8以上絞ります。
環境光を遮ってストロボライティングの光だけで撮影するのですが、そのとき露出の三角形であるシャッタースピード、絞り、ISO感度が重要になってくるんです。
スタジオ撮影時に絞る理由はより人物、そして商品をハッキリと写すためです。
キットレンズも使いましょ
まとめになりますが、キットレンズを売って単焦点レンズを買うことは否定しません。
私もその一人でしたし。
脚で焦点距離を使う練習にもなります。
そしてボケ感も出したいですよね。
キットレンズは使えます。
狭い空間ではズームレンズが便利ですし、撮影時間の短縮にもなります。
特にストロボ撮影時に効果抜群。
キットレンズを使いましょう!