【働き方改革】とは?定年延長で長期間労働へ
政府が昨年高年齢者雇用安定法の改正案を発表しました。
高齢者が70歳まで働けるよう、企業に努力義務を課す方針とのこと。
一般的に多くの企業は60歳定年制、その後高齢者再雇用という流れが主流の現在。
それが「70歳定年制」に変わろうとしています。
長く働けるから歓迎、という人も多いと聞きますが果たしてそうなのでしょうか?
人生のゴールが見えない
これまで「社畜」と呼ばれるほど働いた、働かされた人達はどう考えているのか?
40代、50代のサラリーマンの中には「人生設計」を狂わされる人達も多いと思います。
「今は苦しいけど数年後には自由な時間が待っている」と我慢してきたのが「70歳定年制」によって「絶望」へと変わるからかも知れない。
つまり「ゴールが見えない」人生になるかも知れないのです。
「定年後は会社に縛られない自由な人生を送れる」「退職金で住宅ローンを返済」
「貯めたお金で旅行したい」「趣味の時間を満喫する」
といった「人生の設計図」が破綻するかも知れないのです。
長時間労働から長期間労働へ
働き方改革により残業時間が月間30時間、年間360時間のルールが実施されました。
それにより一日の就業時間は少なくなったけど、定年が60歳から70歳、つまり10年増えるかたちになるかも知れません。
長時間労働から長期間労働へのシフトが進む可能性が高い。
これではサラリーマン生活はほぼ一生続いてしまいます。
老後は孫をかわいがり、趣味に生きるといった「第2の人生」が消滅する。
2018年の日本人の平均寿命は女性が87・32歳、男性が81・25歳。
しかしあくまでも「平均寿命」なのです。
大切なのは「医療や介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間の平均」
つまり健康寿命だと思うのです。
厚生労働省の発表によると日本の健康寿命は2016年の段階で
「男性72.14歳、女性74.79歳」なんです。
つまり70歳で定年を迎えたあと健康な生活を過ごせる時間は男性だと約2年、女性だと約4年しかないのです。
年金制度も今後どうなるのか?
公的年金の受給開始年齢は、原則65歳からです。
今後、受給開始年齢は伸びていくことが考えられます。
短くなることはないでしょう。
少子高齢化と人手不足
70歳まで働け、という政府の方針は正しいのか?
上記の平均寿命、健康寿命はあくまでも平均値です。
それより長命、短命な方も居ることを忘れないでほしい。
年金制度の崩壊も政府、国が少子化対策を怠ってきたつけ。
そのつけを国民に回そうとしているのです。
なぜ少子化が進むのか?
それは将来に安心が持てないからなんです。
就職もままならず、やっと仕事を見つけても給料が低い。
そして一向に年収は上がらない。
結婚しようにもお金がない。
「愛があれば…」なんて言葉はすでに貧困国、後進国になってしまっている日本では通用しません。
解決するにはよく「転職」や「起業」というインフルエンサーがいますが簡単にできれば皆やっています。
2020年はこれまでの考え方をあらためる年だと考える。