アマチュアカメラマンは結婚式の撮影を依頼されても断りましょう

結婚式

アマチュアカメラマンがもし婚礼、結婚式の撮影を依頼されても絶対に断りましょう。
なぜかというと「絶対に失敗できないから」です。

経験者が語る結婚式の写真は絶対に断る理由

断る理由は撮り直しが絶対できないからです。

結婚式、披露宴は新郎新婦にとっても、親族、友人等の関係者にも晴れの場。

人生一度きりかも知れないになる場面です。

私も一度だけ友人の結婚式のカメラマンを頼まれました。

そこで少し腕のある、上手いと勘違いしていた私は気軽に引き受けてしまいました

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なんとかなるだろうと思っていましたが、結婚式が近づくに連れ不安に。

そこで友人カメラマン(アマチュア)にサブカメラマンとしてアシストを頼みました。

打ち合わせも大変

最初の難関は新郎新婦との打ち合わせでした。

具体的にどんな写真を望んでいるのかを聞くためです。

しかし「おまかせでいいよ」のひとこと!

これは困った、と瞬時に感じました。

これまで結婚式に招かれての(ゲストとして)の撮影は何度かありましたが、今回はメインカメラマンです。

動揺しながら当日までのスケジュールを確認しました。

前撮り、待合室でのオフショット、会場の様子(案内板等)、挙式、披露宴、来賓のテーブル席でのショット、集合写真の流れでよいかを新郎新婦に確認。

「これで大丈夫じゃないかな」と新郎新婦から言われ、後日詳細な結婚式のスケジュールと出席者が決まったらまた連絡する、で一回目の打ち合わせが終了。

その後、連絡があり2回目の打ち合わせ。

各テーブルを周り、出席者全員が収まるように、とのこと。

打ち合わせの日時を新郎新婦に合わせなけれなならないことが大変でした。

私は普通のサラリーマンなので、専業のプロカメラマンのようになかなか時間を合わせることが大変でした。

機材の準備

機材の準備も重要です。

カメラボディ2台、レンズは24−70mm F2.8、70−200mm F2.8の大三元レンズ、三脚が最低でも必要です。

なぜカメラボディが2台必要なのかはレンズ交換の手間を省いてシャッターチャンスを逃さないため。

カメラはフルサイズ一眼。

センサーサイズが違うと(フルサイズとAPS-Cの場合)焦点距離が変わってしまいます。

そしてカメラは出来ればデュアルスロットを。

なぜかといえばRAWとJPEG同時記録することによって失敗やSDカードの故障の心配をなくすことが出来るから。

私はα9(デュアルスロット)とα7Ⅱ(シングルスロット)でした。


そのために買い換えるのも財政的にキツイです。

予備バッテリーがカメラ1台につき2個用意。

メモリーカードの予備をカメラ1台につき2枚。

ストロボもカメラ1台につき2個、そしてストロボ用バッテリー(充電池)

これだけでもかなりの荷物になります。

そして予備バッテリー、予備のSDカードの購入。

SDカードは新しいものにしましょう。

接点がむき出しになっているSDカードはちょっとしたことで記録できなくなる可能性が高いからです。

レンズは出来るだけ明るいレンズを。

会場内は暗い場面も多いですし、ストロボを使えない場面もあります。

暗いレンズだとISO感度を上げての撮影が多くなり、ノイズが多くなってしまうからです。

購入費だけでも結構な出費になります。

撮影について

前撮り

新郎新婦がスタジオを希望される場合は確保しなけれななりません。

幸いにもアシストカメラマンをお願いした友人が小さなスタジオを持っていたのでクリアできました。

アマチュアカメラマンの場合、スタジオの確保が大変です。

というか無理でしょう。

レンタルスタジオを借りる場合かなり前から予約しないと確保できないですし、写真館のスタジオを借りるのは無理。

ロケでの撮影の場合は天気に左右されます。

スタジオでの前撮りではモノブロック(大型ストロボ)が無いと綺麗な写真を撮るのは難しいです。

なぜかというとクリップオンストロボだと光量が足りないからです。

スタジオでの前撮りでは照明が重要になります。

挙式・披露宴での撮影

重要なのが「邪魔にならずに撮影出来るか」と「スケジュールの確認」です。

ビデオを撮っているビデオグラファーの方との調整も重要になります。

影に徹することがいかに難しいかを身をもって感じました。

大事な場面(指輪の交換等)を逃さないために片時も目を離すことが出来ません。

披露宴でも新郎新婦入場、お色直し、来賓の挨拶、ケーキ入刀、キャンドルサービス、両家の親の挨拶等のスケジュールを確認しつつ撮影するのはかなり疲れます。

会場内の光の状況が目まぐるしく変化するのも難易度が高い。

「今のカメラは高性能だから大丈夫じゃないの?」と思われるますが、結婚式は別なんです。

各テーブル席を周る撮影もひと苦労

来賓の皆さんのテーブルを回っての撮影も大変です。

「少しだけこちらを見ていただけますか?」と話しかけてもなかなか向いてくれません(笑)

皆さん歓談中のところを邪魔するわけにもいかず。

各テーブル全部を周っての撮影も難易度が高いです。


 

最大の難関は集合写真

結婚式での撮影で最大の難関は「集合写真」なんです。

私のときは50人くらいの集合写真でしたが一人では無理でした。

アシストカメラマンが人の配置や向きを揃えてくれたのが助かりました。

全員の顔が入らないと駄目ですし、人の配置も重要。メガネを掛けている人はストロボの反射にも気をつけなければならない。

時間がかかってしまうと後のスケジュールにも影響が出ます。

ピンぼけしないこと、ブレないこと、全員がカメラに向いてくれること。

これはプロのウェディングフォトグラファーの領域です。

素人の写真好きなカメラマンでは難易度が高すぎます。

写真セレクトと納品

結婚式が終わった後も大変です。

大量の写真の整理が待っています。

写真セレクト、現像、そして納品が待っています。

RAWでの撮影であれば現像作業も。

そしてプリントし、アルバムにしなければなりません。

この一連の作業も友人カメラマンがいなければ無理でした。

友人は知り合いに印刷屋さんが居るので、そのつてでアルバムは外注しました。

写真データはDVDに書き込んで新郎新婦へ。

副業OKの会社に努めているので多少のギャラはいただきましたが、手伝ってくれた友人への謝礼、備品の購入費、撮影時の諸経費、アルバムの外注で大赤字でした(笑)

まとめ

結婚式の撮影は想像以上に大変です。

  1. 撮影に関する技術力が高すぎる
  2. 失敗できない(撮り直しができない)
  3. 集合写真が最大の難関
  4. 撮影中はご飯は食べられないし、トイレもいけない
  5. 新郎新婦、会場スタッフとの調整や打ち合わせが大変すぎる
  6. ビデオを撮っている人との調整が重要
  7. 印刷等のつてのないアマチュアカメラマンは諸経費で赤字になる
  8. の貴重な経験をさせていただきました。
  9. 素人一人では無理
  10. ひとつのミスが結婚式を台無しにしてしまう

甘く見てはいけません、結婚式の撮影を。

私は友人知り合いからから頼まれても、もうウェディング・フォトは撮影しません(笑)

以上「経験者が語る結婚式撮影依頼されてもアマチュアカメラマンは断りましょう」でした。